X(エックス)にも投資詐欺広告が表示。内容はMeta社系SNSと変わらず。

2024年3月16日

Xのプロモーションに投資詐欺広告表示

イーロンマスク氏を使った詐欺広告

詐欺の投資広告が表示されるといえば、2023年まではMeta社系のInstagramやFacebookといったイメージだったのですが、2024年に入ってX(エックス)でもプロモーション広告として詐欺広告が目立ち始めました。

日本人を相手取った詐欺広告には日本の有名人を勝手に使った画像広告が相変わらず見られますが、何とイーロンマスク氏を使った詐欺広告画像も多く見られます。Xでの審査というものはないのでしょうか。

宮崎駿監督を無断使用した詐欺広告の例

Xにて表示された、ジブリの宮崎駿監督を画像に使用した詐欺広告です。
宮崎駿監督をつかった詐欺広告
投稿者は、認証済アカウントの青丸にレ点のついたマークが表示されていますね。実際に投稿者のアカウントにアクセスするとXと関連したアカウントのようにも見えますが、フォローもフォロワー数も2桁という少なさで、投稿数も1桁と少ない数です。

イーロンマスク氏を使用した詐欺広告の例

イーロンマスク氏を使用した詐欺広告
これは、イーロンマスク氏を使用した詐欺プロモーションの一例で、他にも何種類か確認できます。

孫正義氏を使った詐欺広告の例

孫正義氏を使った詐欺広告
ソフトバンクの会長兼社長、孫正義氏が生放送のインタビューでうっかり漏らした言葉で大変なことになっているとかいう、詐欺広告。

ニュース番組のディープフェイク動画

ニュース番組のディープフェイク動画
FACEBOOKなどでもよく見る、ニュース番組のディープフェイク動画がXでも見られます。アナウンサーの口の動きと話している言葉が違う不自然な動画です。もうたくさん働く必要はありません!と書かれた、実際のニュース番組を基に作られたと思われます。FACEBOOKではこのあと、岸田首相や天皇陛下までディープフェイク動画に使われていましたが、Xでも同じ流れになっていくのでしょうか。

一見、投資とは関係ない内容を装った例

投資詐欺広告
これも同じ詐欺広告です。Xでは、このような一見投資とは関係ないような詐欺サイトへの入り口もあります。詐欺広告の本文には、生放送中にうっかり話したというのもおおいですね。今後も手口を変えた詐欺への入り口が登場する事でしょう。

詐欺広告をクリックすると

詐欺広告の画像をクリックすると、詐欺師が作ったGooニュースの偽サイトへ行きます。
Gooニュースを似せて作った投資詐欺サイト
このサイトからのリンク先は全て、以下のページになっているので、これは偽サイトだと見破るのは容易です。この偽Gooサイトからは、PRO Quantum AIという投資詐欺サイトへ誘導されます。
投資詐欺サイトのリンク先ページ
しばらくすると、以下のようなダイアログが表示されます。
投資詐欺サイトの登録
名前、電子メールアドレス、電話番号を入力する欄があります。×をクリックすると消えます。その後、イーロンマスク氏らが演説をしている動画が表示されます。これを再生すると以下のような動画が流れます。全て英語です。
投資詐欺サイトで流れる動画

ビデオ評論というタイトルの下には、複数の人の証言動画らしきものがあります。いずれも、口の動きと音声が一致していない動画です。
ビデオ評論
その下には、量子コンピュータに関する意見として、ジェフ・ベソス氏ビル・ゲイツ氏の画像を無断使用しています。
ジェフ・ベゾス氏とビル・ゲイツ氏を無断使用した詐欺広告

登録をするとどうなるか

ダイアログに表示されたテキストボックスに情報を入力して、送信するとどうなるのでしょうか?実際に試してみましたが、
投資詐欺サイトに登録
404ページの表示がされて、サイトに接続できませんでした。ですが、情報は詐欺師に送信されているものと思われます。

Xで詐欺広告を見破る方法

以下は私見であり、詐欺サイトでも公式サイトでも例外があるかも知れませんので、ご了承ください。
まずはプロモーションを出しているアカウントへアクセスしてみましょう。フォロワーが多ければ問題なく公式な企業アカウントと思われます。Xの認証済みアカウントのマークはあてになりませんので、それで判断するのは良くないと思います。

まず第一に、投資で儲かるようなことを謳っている広告は例外なく詐欺と思ってよいでしょう。