競輪の代謝制度の変更あり。2024年から再チャレンジ検定制度実施される。
A級3班で代謝にかかっても、代謝を免れるチャンスができる
競輪の代謝制度とは
競輪選手を強制的にクビになることです。男子競輪選手の場合について説明します。3期続けてA級3班に在籍していること。続けて2期を、各期とも平均競走得点が70点未満だったこと。次の3期目は、代謝制度の対象選手となります。その3期目と、前期・前々期合わせた平均競走得点の下位30名が代謝になります。下位から30番目に同点の選手がいた場合は、30名を上回ることがあります。一度代謝になった選手はもう二度と現役競輪選手として復帰はできません。
ガールズケイリンの選手は全員L級1班です。男子競輪選手の代謝制度の説明を平均競走得点を47点、下位から3番目の選手に置き換えてください。この3名の選手が代謝となります。
みなし競走得点とは
1機に走る最低競走本数というのが決められており、その本数よりも走った本数が少ないと、その足りない分をみなし競走得点を使っての平均競走得点を計算することになります。みなし競走得点は、とても低い設定なので、長期欠場を余儀なくされていた場合には、みなし競走得点が多く加算されてしまう為に実力があったとしても代謝制度にかかる場合があります。
公傷制度はA級3班選手にない
A級2班以上の選手には、公傷制度というものがあります。認められれば、時期も同じ級班で走ることができますが、A級3班の選手にはこのような制度がありません。つまり、自分の過失ではないケガであっても、救済処置がありませんでした。
再チャレンジ検定とは
再チャレンジ検定を受けることができる選手
上記の代謝対象となった選手で、自己が失格となったレースではない時に落車などで怪我をしてしまい、31日以上の治療をした選手が対象となります。
再チャレンジ検定の方法
競輪選手養成所の250メートルバンクにて、検定を行います。男子は1000メートルタイムトライアル、女子は500メートルタイムトライアルを2回計測します。その内1回でも男子1分9秒以内、女子38秒以内のタイムが出れば、合格となります。合格すれば現役選手を続行となります。
競輪選手養成所の250メートルバンク
引用:Youtube 日本競輪選手養成所(JIK)紹介ムービー〔日本語〕
合格者が出た場合
もし合格者が出た場合、代謝人数が29人以下になるばあいがあるのか、それとも、31番目の選手が繰り下がって代謝となるのか、現在調査中です。
合格者は、代謝の審査対象から外れるので、旧来までは31番目だった選手が代謝になるのでは?と、思われます。
もし合格者が出た場合、代謝を繰り下げて31番目だった選手が代謝になることは無いようです。代謝人数が男子で30人未満の期だったということもあり得るようです。
さらに合格者は、代謝の審査にかかる3期目がリセットされます。つまりあと3期、1年半は代謝対象にならないことになります。
この制度について思う事
2023年も現役競輪選手としてご活躍の選手と、競輪ライブなどでご活躍の元選手の方にお話をお伺いしました。
- 当初はカーボンでもギア制限も無しでOKとの事でしたが、今はクロモリでギアも制限されてますからね。まあ、代謝させる強い意思を感じますね。
- 1分9秒 シングルと呼びますが 競輪仕様ならかなり厳しですね。 相当強い若手のみ助ける制度ですね。 僕らの同期で当時シングルは3.4名でしたから。
とのことです。大変に厳しいことが分かりますね。
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