レトロパソコンの思い出 【その1】PC-6001に初めてさわる
こんにちはマイコン片手に、足し算ゲームを入力
1981年に発売された日本電気(NEC)PC-6001が、初めて触ったパソコンでした。小学校3年生の時ですから10歳かな。丁度その後、このPC-6001を扱ったプログラミング勉強漫画である「こんにちはマイコン」というすがやみつる先生の著書が発売されまして、それを友人が購入していました。こんにちはマイコンは、ゲームセンターあらしの登場人物がPC-6001を使ってプログラミングを学んでいくという漫画です。さとるが先生役、あらしと一平太が生徒役でした。といっても、ここを読んでいる方はほぼ100%ご存知かと思われます。
1980年当時のパソコン店、パソコン販売コーナーはパソコンでプログラミングし放題
現代のパソコン販売コーナーは、余り長時間パソコンを操作している人は見かけませんが、当時のお店は開店から閉店までパソコンを操作していようが文句言われませんでした。乱暴に扱ったり、デモプログラムが動いているのにリセットしたりしなければ怒られませんでした。そこで、こんにちはマイコンに掲載してあるプログラムを入力すれば、ゲームが動作することを知り、早速プログラムを入力してみました。
アルファベット小文字を知らなかったがすぐにマスター
小学3年生だった私は、アルファベット大文字は読み書きできたのですが、小文字というものは存在さえ知らなかったのかも。SHIFTキーを押しながら文字を押さないと、アルファベット大文字入力はできないので、左手は常時シフトキーを押していて、右手のみでキー入力していました。
しかし小学生の記憶力は素晴らしい、アルファベット小文字をあっという間に覚え、徐々にキー入力も早くなっていきました。ただ、パソコンの教科書にあるような打ち方はできず、完全に我流のキー入力が身につき、現在に至っております。
そして初めて入力したのが、こんにちはマイコンに掲載されていた足し算ゲームでした。自分で数字をまず2つ入力し、その和を3つ目に入力します。正しければ「せいかい」、間違っていれば「まちがい」とひょうじされる、ただこれだけです。現在だったらものの1分で入力できるでしょうが、当時は相当時間がかかったのを覚えてます。
RETURNキーを知らず、カーソルキーで次の行左端にカーソル移動
パソコンにBASIC(ベーシック)プログラム入力する時、行の最後ではRETURNキーを押してパソコンに記憶させます。ですが初めてのプログラミングではそれを知らずにカーソルキーを押して次の行の左端にカーソルを移動させてました。それを見ていた店員さんにRETURNキーなるものを教えていただきました。(RETURNキーとは、現在のパソコンではENTERキーにあたるキーです。)
長いプログラム入力に疲れて、本体を触っていたら突然のリセット事件
毎日のように通っていたら、結構PC-6001に慣れてきて、こんにちはマイコンの最後のほうに掲載されていた「あらしUFOゲーム」なるものを入力しました。長いプログラムを立ったままで入力していて、体も目も疲れてきました。そこで入力する手をとめ、一休み。パソコン本体を触っていると、本体右に大きな穴を発見、「なにこれ?」と、好奇心で穴に手を突っ込みました。これは、PC-6006(ROM&RAMカードリッジ)などを挿入する穴でした。それで、何か突起物があるのを発見。触っていたら突然画面表示が乱れ、パソコンが初期状態に戻りました。
「ウギャー」と言ったかどうか覚えてませんが、今までの苦労は水泡と化しました。まさか、こんなところにもリセットボタンがあるなんて。
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