PC-6001版うるとら四人麻雀(1982年九十九電機)
うるとら四人麻雀とはどんなゲームか
レトロパソコン、NEC PC-6001(要PC-6006)とその上位シリーズでプレイできる、本格四人打ちマージャンゲームです。他の機種ではPC-8801、PC-8001MkⅡ、FM-7、SMC-777で発売されていたようです。
1982年発売、作者は田口昭次氏。発売元は九十九電機です。九十九電機から発売されたソフトでもトップの売り上げを誇るソフトになりました。PC-6001版は、他に比べるとグラフィック面では劣ると思いますが、それでも奇麗です。
私が初めてプレイしたのは、小学生の時で、ルールが全く分かりませんでした。今になって、いったいどのくらいの実力があったのか知りたくなりプレイしてみました。今回はこのゲームの詳細をできる限り紹介していきたいと思います。
このゲームを今になってプレイして、売れた要因がよくわかります。ゲームテンポの良さとグラフィック表示の美しさですね。コンピューター担当の3人も、一切イカサマなしの実力勝負です。雀力はプログラム次第ですけどね。
ゲームの起動
PC-6001の場合、PC-6006が必要になります。PC-6001MKⅡやPC-6601シリーズの場合、モード2、ページ2を選択します。テープを入れてCLOADでロードします。ロード終了後、RUNで実行します。エミュレーターPC-6001Vでもゲーム可能です。
エミュレーターを使用する場合、画面モードはモノクロが一番見やすいと思います。画像は全てモノクロです。
ゲーム画面
こちらがタイトル画面です。奇麗な漢字表記にびっくりですね。食い断有か無を選ぶことができます。ルールの選択はこれだけです。スピードは8段階調整できます。1が最も早く、8が最も遅くなります。
この時代によくある画面構成です。一番下に、キー操作方法が書かれています。チーは、アルファベットキーを2つ押して塔子を選択します。滅多にあることじゃないですが、カンできる種類が2つ3つ存在する場合も、アルファベットキーで選択します。
局の途中です。リーチ宣言牌の上に、リーチ棒が表示されます。ポン、チー、カン、ロンできる牌が出た場合、ウエイトがかかります。スペースで何もしないになります。どれかを選択するまで止まってくれます。
局の結果です。常に一番下の点数が自分です。王牌の右に1索が表示されていますが、これが裏ドラ表示牌です。荒牌時やリーチをかけて和了しなくても表示されます。
半荘の結果表示です。この後、何かキーを押せば次の半荘が始まります。
ルールについて
分かり次第追記します。
東南回しの半荘戦。常に1翻縛りです。
27000点持ち、30000点返し。ウマなし、オカはトップに12000点です。
トビなし。
本場は1本につき300点払い。
聴牌料は3000点。形式聴牌あり。親は聴牌連荘です。
振り聴リーチあり。振り聴なら、自摸和了のみ。
チョンボはできません。
切り上げ満貫なし。4翻30符は親11600点、子7700点。
カンドラありですが、リーチ和了時のカン裏ドラなし。カン発生時の新ドラは、捨牌したときに増えます。
十三不塔あり
役満と表示されていますが、満貫の点数です。
ヤオ九振切(流し満貫)あり
こちらも満貫の点数です。
点数計算の間違いについて
食い断のみ、300点500点ですが、1100点のところ1200点と表示されます。親の支払いが600点になってます。子の自摸和了に限り、親は常に子の倍払わされるようです。例えば400点700点を自摸和了の場合は、親が800点払ってます。
コンピューターの打ち筋、実力について
このゲームには手牌オープン(相手全員の手牌を見られる)モードがありませんので、完全にはわからないのですが、私が思ったことを書きます。この時代の麻雀ゲームにはよくある不満点は結構ありますね。
手役はしっかりと狙う
まず序盤に字牌を切ることが少ないと思います。序盤の捨牌が仇になって振聴になってたり、待ちが狭くなっていたりということもあります。手役は狙ってきます。
リーチが少ない
ダマ聴で和了する場合が多いと思います。もちろん、リーチする場合もありますが、これもダマなのか!と、思うことが多いです。
ドラの扱いと守備について
他家のリーチや仕掛けに対してのケアはないのかな。ドラの扱いに関しても、他の牌と同じ価値で、和了したときにあれば1翻つくだけの存在かな。この時代の麻雀ゲームに多いですね。
点数状況を考えていない
オーラスの和了りラス確定、点数が少ないのにダマ聴で安く和了。それが悪いとは言えませんけどね。
チーした牌の表示で、どの牌をないたかわからない
チーした牌が、順子のどの牌をないたのか、わかりません。
解説動画
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません