2019年5月31日初日レースより、競輪のルール改正される

2019年4月16日

先頭固定競走における競走の基本秩序の維持等を図るため競技規則等を改正

令和元年5月31日に初日となる開催から、ルールが改正されます。主な改正内容は、
先頭誘導選手を早期に追い抜く違反の失格基準の厳格化
・先頭誘導員に対する危険行為、妨害行為による違反の失格基準の厳格化
・先頭誘導員退避時期の基準変更
が改正となります。

競技規則等の一部改正について

先頭誘導員を追い抜くことができる時期が遅くなる

これまでより、先頭誘導員を追い抜くことができる時期が相当遅くなります。
例えば500メートルバンクの場合、現在は打鐘の1周前から追い抜くと失格だったのに対し、新規則では打鐘まで追い抜けなくなることになります。

先頭誘導員の早期追い抜きによる違反は、失格しかなく、重大走行注意になることがなくなります。

先頭誘導員のペースが速くなる

改正内容には書かれておりませんが、先頭誘導員の誘導ペースが速くなります

暴走して勝機を逸したの認められる場合の失格について

これは、二段駆けに対する規則と思われますね。新規則では、打鐘開始前にスパートして、他選手に追い抜かれ、1着になった選手より5秒以上遅れてゴールした場合には失格となっているようです。二段駆けで、番手選手を勝たせようとして、打鐘前から全力で逃げるという行為を禁止したいのでしょうか。

二段駆けは、決勝戦やチャレンジ戦で点数が危ない選手がいる場合によくある作戦ですね。車券を買う側も、競輪を少し知っている人ならばそれを踏まえて展開推理できるのですが、確かに競輪は全員が1着になる事を前提として競走してますから、他選手を勝たせるために自分が犠牲になる行為はしていけないと言われればイケナイ行為なんでしょうけどね。

先行逃げ切りを狙う選手が有利になるわけではない

誘導員退避のタイミング、誘導員のペース加速、誘導員追い抜き時期が遅くなることで、自力があり、逃げの得意な選手が今まで以上に有利に展開をものにできるかといえばそうでもないようです。むしろ自力選手に対するペナルティーが増えることになります。

改正の主な狙いは?

スタート牽制を減らす対策、先頭誘導員に対する危険な走行を減らすことにあるようです。二段駆けに関しましては、個人的にはあまり気にしなくても良いかなと思っております。これまで通り、二段駆けが決まると思えばそこから車券を狙って良いと思っております。

正直申しまして、この改正によってレース展開がどうなるのか、まだはっきりとは申し上げられません。踏む距離が短くなるのならば、これまでよりギアが下げてくる選手もいるのではないかとも思っております。現在では全員ギア3.92をつかっているようなレースも多いのですが、ギアを下げてくる選手もいるのではないでしょうか。

KEIRIN.JPの競技規則等の一部改正について