詐欺で得た電子マネーを現金化防止に別府競輪が対応開始する
違法に得た電子マネー、現金化の手口
特殊詐欺などで得た、電子マネーを現金化するのに競輪のワイド投票が悪用されていたことが発覚し、民間ポータル投票サイト、ケイドリームスで対策が始まりました。
競輪を使ったマネーロンダリング。違法に得た現金を洗浄する方法については、西日本新聞のサイトに分かりやすい図解があります。
詐取した電子マネーで堅実レース 「競輪マネロン」その手口とは 福岡県警捜査
これによると、特殊詐欺グループの中には競輪予想グループという者が存在していて、換金する為に競輪のワイド車券を購入するのですが、その対象レースを選んで購入する専門の詐欺師もいたということですね。取り分は、2割を頂いていたようです。
別にグループ化しなくても、ワイド鉄板レースの選択何て1人でもできそうな気はするんですけどね。
予想グループに誘われた方からの証言
このようなグループからと思われる誘いを受けた方からの情報によりますと、予想グループというよりは、車券を購入するグループのようです。車券の購入には上限額が決まっていますので、複数人で車券を購入する模様です。もちろんこの方は誘いを断っています。
ビットキャッシュは換金できるか
ビットキャッシュはそのまま現金化することができません。
Bitcashのサイト、よくあるご質問、ビットキャッシュは換金できますか？に掲載されています。
ケイドリームスの詐欺への対応
ケイドリームスでは、ビットキャッシュを車券購入に充てることができます。その方法は、ビットキャッシュでデルカというポイントを購入します。１デルカは１円です。デルカを購入して、そのままデルカを現金にすることはできません。現金にするには、車券の的中が必要となります。
競輪の固いレース（的中率が非常に高いけど、払戻金は非常に安くなる）レースを上記の競輪予想グループが選び出して、そのレースに投票して、的中させて現金化していたわけです。的中率は、9割5分を超えるのではないでしょうか。的中率の高い鉄板レースとなれば、恐らく売り上げの少ないレースですので、払戻金は毎回100円（100円賭けて100円払い戻し）になっていたと思います。
別府競輪では、1月30日の別府モーニング競輪開催から、ケイドリームスによるマネーロンダリング対策が終了するまで、ワイド車券を購入できなくするという対策をするそうです。対策が取れ次第、販売は再開する予定で、一時的に販売を休止するようです。
別府競輪サイトのお知らせより
ケイドリームス投票システムに係る賭け式ワイド車券の発売停止について
ケイドリームスで、ビットキャッシュを使ってデルカを購入しようとすると以下のような注意書きがあります。
現在では、ビットキャッシュによるデルカチャージに時間制限を設けているようですね。このチャージできない期間というのが、別府競輪の開催と一致します。
ケイドリームスグループからワイド車券を購入するときは、1組当たり499枚まで（49900円）と制限されています。競輪場や場外車券売り場ではもちろん上限なしで購入できますが、ケイドリームスでは高額な投票は制限されています。
ワイド異常投票の全てが違法な金とは限らない
民間投票ができたころからあるワイド異常投票
元来は、合法な投票によるワイド100円の払い戻しに大金を賭けてそのポイントバック、キャッシュバックやクレジットカードのショッピング枠の現金化に利用されていたわけですが、それを犯罪グループがマネーロンダリングに使いだしたわけでしょう。このブログでも、数年前のワイド異常投票について書いたことがありました。
当ブログ記事：競輪を投資に変える？1.0倍のオッズに大金を賭ける理由とは？
競輪のワイド異常投票は、何も別府競輪に限ったことではありません。別府競輪以外の競輪場も同じような対策を一斉に行わないと意味がないと思うのですが。
ビットキャッシュからのお知らせより
楽天Kドリームスでのビットキャッシュ利用休止についてのご案内