片方は大駒両方飛車、もう片方は大駒両方角行、どちらが勝つか?
王より飛車を可愛がるという言葉があるように、一般的には飛車が将棋の駒では最強で、次いで角と思われますが、実際そうなのでしょうか?片方が飛車2枚、もう片方が角2枚で5番勝負して、どちらが先に3勝するか?それを実践した動画です。
人間が行うと棋力の差が出てしまうので、コンピューター(ボナンザ)に両方任せて1手の考慮時間1秒で勝負させています。盤面はこのようになります。
振り駒の結果、角側が先手となりました。
1回戦の先手の初手から大盛り上がりの3六歩
初手が3六歩と、本来の将棋ではほぼ指されることがないでしょう、この一手。まあ、ただ2八の角の角道を開けた、普通の手ですね。左右が対象なので、7六歩でも3六歩でも、全く同じ意味の一手です。
角の場合、この1手で敵陣までの道ができちゃうので、飛車上の歩を進めるよりも速い攻めができる点、有利そう。しかも、角道には斜めに動けない飛車がおりますので、この角道を開ける一手は当然の一手ではないでしょうか。そう考えると、角側が絶対的有利なのでは?と、予想できます。
勝敗は2対2のイーブン、最終5回戦までもつれ込む
しかし、4回戦終了時で飛車2勝、角2勝となり、勝敗は最終5回戦までもつれこみます。そしてこれが最後の場面です。
5回戦は角側の勝利となりました。ところが、終了した盤面には先手の角側に龍王の駒が2つで、角行は2枚とも飛車側の持ち駒。つまり、角飛車2枚とも互いに交換し、角側が2枚の龍王を使っての勝利でした。実況のプロパンゴリラさんも仰っておりますが、これは100番勝負にしてどのような結果が出るのか見てみたいですね。