新型コロナウィルスに効く投薬レムデシビル、アビガンに期待でる

2020年4月18日

シカゴ大学の臨床試験で効果、125人の患者ほとんど退院できる状態に

4月18日には、日本国内感染者数がとうとう1万人を超えた新型コロナウイルス、COVID-19だが、これに効果があると期待される投薬、レムデジビルアビガン錠をご存じだろうか。

ギリアド・サイエンシズ社が開発をすすめているレムデジビルという薬が、新型コロナウイルスCOVID-19の治療に効果があるのではないかとして、注目を集めている。シカゴ大学で実施された臨床試験にて、重症患者113名を含む125人中のほとんどの患者が退院できるまでに回復したそうだ。トランプ大統領も、3月19日に近くFDA(米食品医薬品局)でも認可されるだろうと言及していた。

ギリアドサイエンシズ社
ギリアドサイエンシズ社のサイトより引用

レムデジビルは別目的で作られた薬だった

レムデジビルは、エボラ出血熱の治療薬として開発中の低分子化合物だそうだ。RNAポリエラーゼ(ウイルスの遺伝子を転写する酵素)を阻害する働きがある。日本でも横浜市立病院など3施設、世界で4000人を対象として治験を開始しているそうで、来月5月中には有効性に関するデーターが一定程度見込めるとの事。レムデジビルは治験中で、世界中のどの国でも認可・承認を受けていない。

富士フィルム開発のアビガンも治療薬として期待

それより先に、富士フィルムが新型インフルエンザに備えて開発していたアビガン(一般名:ファビピラビル)も、新型コロナウイルスの治療薬として期待されている。一般に流通しておらず、国内備蓄は充分との事で、効果があれば充分対応できそうだ。アビガンは、富士フイルム富山化学が開発し、2014年3月に新型又は再興型インフルエンザウイルスを適応症として国内で製造販売承認を取得した抗インフルエンザウイルス薬である。(富士フィルムのサイトより引用)