谷川浩司の将棋指南3、1989年のファミコンソフト
ファミコン時代の将棋ソフト、いろいろ出てましたが、みなさんは何か持ってましたか?私は森田将棋を持ってました。勝利した棋譜を送ると、次の一手問題が2問書かれたはがきを送られてきて、その問題に返答して送ると級位の免状が送られてきまして、私は3級の免状を頂きました。森田将棋のコンピューターの強さには3段階ありまして、一番強いもので挑戦したかったのですが、一番強いコンピューターの設定にするとコンピューターの考慮時間が長すぎてやってられませんでした。コンピューターの手番に考慮時間があまりにも長いのでお風呂入って出てきたら、まだコンピューターが考えているwこりゃだめだと、強さのレベルを1つ下げて、勝利した棋譜を送りました。
今やプロ棋士が敗れることも珍しくないコンピューター将棋の強さ。プロ棋士がソフト指しをしたとか、してなかったとかで大問題になったりもしました。ここ数年のレベル向上はすごいですね。私が初めてコンピューターと対戦したのはNEC PC-8801のソフト、棋太平というソフトでした。これもまた、コンピューターの考慮時間が長い長い。途中まででやめちゃったし、短時間のプレイだったし、私自身そんな強くないし、かなり昔のことだし、どのくらいの棋力を持っていたかはわかりません。
角と歩の交換?この後に一気寄せでコンピューターが投了
この動画の一番のみどころ、ここかな。先手プレーヤーが4五歩打つ。
後手コンピューターが4四歩で角を取り、プレーヤーが同歩で角と歩の交換に見えるも、ここからプレーヤーの一気の攻撃にコンピューターが投了です。
まあ、この時代、複雑である将棋を考えて、一応相手を詰まそうという意思を見せてくれるというだけで、すごいと思ったもので、まだまだ人間相手には勝てない時代ですから。こういう笑いが止まらないような指し手も仕方ないかな。考慮時間もそんなに長くないし、子供がやっても飽きずに我慢できる長さでしょう。
コメ付き 【TAS】 谷川浩司の将棋指南Ⅲ 対局 in 2:03.433
現代のコンピューター将棋にも、コンピューター思考の穴を突く一手は存在する
それがこの、永瀬拓矢六段 vs Seleneの2七同じく角成らずですね。
香車、桂馬、銀将の成らずはわかりますが、この角成らずはコンピューターの思考の穴を突く一手。かつてはプロ同士の対局で、打ち歩詰めにならないようにするための角成らずという妙手を見たこともございますが、この角成らずは意味が違う指し手です。
【将棋】 電王戦第2局で大事件!? △2七角『不成』で、誰も予期しない結末に!! 【将棋電王戦FINAL 第2局 永瀬拓矢六段 vs Selene】