【その1】歴史教科書の30年前と現代の変更点を比較、もう一度覚えなおそう

2018年10月29日

30年前の日本史、現代の日本史の変更点まとめ(奈良時代まで)

私が30年ほど前に学校で日本史の教科書を使って歴史を学んだというだけで、20年前の歴史の教科書もそうだったかも知れませんが、現代の現役児童、生徒はこのように教わっているという変更点をまとめてみたいと思います。小学校から中学校で学ぶ日本史って、本当に重要な人物事件しか習わないのに、ここまで変更があるのです。変更されるのは新発見や新しい解釈からですので、仕方のない事。私たちがもう一度覚えなおすしかありません。小中学生の時に嘘を教えられたと恨むことはありません。

大化の改新があった年を覚えなおそう

645年と答えたのですが、現代教科書では646年になっているそうです。645年は、蘇我入鹿が中大兄皇子と中臣鎌足に討たれた事件(乙巳の変、いっしのへん、おっしのへん)があった年です。645年と覚えていた方は、646年と覚えなおしましょう。
乙巳の変
645年に起こった乙巳の変

聖徳太子の名前を覚えなおそう

40年前の1万円、5千円紙幣の肖像画は、聖徳太子でした。そのため、小学校で歴史を学ぶ前から何をした人かは知らずとも、この人物の顔と名前を知っておりました。ですが、現在では厩戸王(うまやどおう)厩戸皇子(うまやどのおうじ)と覚えなおしましょう。聖徳太子は厩戸王の死後に付けられた敬称だそうです。
聖徳太子
旧1万円札に描かれた聖徳太子の肖像画

日本で最初に作られた貨幣を覚えなおそう

今までは長い間、和同開珎が日本で作られた最古の貨幣と言われてきましたが、1998年に発掘された富本銭(ふほんせん)が最初に作られた貨幣という事になっています。和同開珎が作られたのは708年、富本銭が発掘された地層は、600年代の後半にあたるそうです。和同開珎と覚えている方は富本銭と覚えなおしましょう。
富本銭
富本銭

日本一大きな古墳の名前を覚えなおそう

古墳時代に作られた前方後円墳、その最大のものは仁徳天皇陵と習いました。しかしこの古墳が本当に仁徳天皇の陵墓であるのか、確かなことは分かっておりません。そこで現代では、大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)または大山古墳(おおやまこふん)と教えられております。ただしこれは、仁徳天皇陵と呼んでも間違いとも言えないらしいです。
大仙陵古墳

歴史の教科書以外にも、昔の教科書では現代に通用しない点は多いです

特に地理の教科書なんて多いですよね。学校で習うものでは私の時代は、ソビエト、ソビエト社会主義共和国連邦って書いてありますから。もちろん現代ではロシア共和国って書いてありますよね。他にも授業で習わなくて重要でも何でもない島の名前、エロマンガ島が少年の心を掴む地名で有名でした。現代では現地の発音に近いイロマンゴ島もしくはイロマンガ島と表記するそうです。

次回は平安時代以降についてお伝えいたします

特に江戸時代が衝撃過ぎるほど変更されているのですが、長くなりますので平安時代以降はその2で書いていきます。こうしているうちにも歴史には新発見があるかもしれませんね。一度覚えたらもうそれでおしまいではなく、生涯勉強とはこのことを指すのかも知れませんね。

その2に続きます