地球に衝突する可能性ある小惑星、2024YR4衝突確率が短期間で上昇

2025年2月8日

2032年12月22日に地球に最接近する隕石

2025年2月8日に書いた記事で、読まれているときの最新内容ではない可能性があります。2024年12月27日に発見された小惑星、2024YR4が地球に最接近する日が2032年12月22日。衝突する確率が発表されるたびに僅かずつ確率上昇して発表されています。

大きさと速度は

小惑星の幅は、40メートルから90メートルと言われています。仮に衝突する場合速度は、秒速17メートル(時速およそ6万1200キロメートル)で大気圏に突入すると言われています。

衝突した場合の被害は

衝突地点から50キロメートル離れた場所でも衝撃による被害が発生すると予測されています。

衝突の可能性は

2025年2月8日現在、天体の地球への衝突リスクを評価した尺度であるトリノスケールが「3」と評価されています。
引用:ウィキペディア 2024 YR4

トリノスケールとは

地球近傍天体 (NEO) に分類される小惑星や彗星が地球に衝突する可能性のある確率、および衝突した際に予想される被害状況を11段階の尺度で示した指標である。「0」から「10」までの11段階のレベルと色付けによって区分され、主に地球への天体衝突の危険性について監視を行っているコミュニティによる一般への情報伝達を容易にすることを目的としている。

ウィキペディア トリノスケールより引用

2024YR4が該当する、このトリノスケール3は、天文学者による注意と値するとされ、以下のような意味を持つそうです。

接近距離は近く、天文学者が注意を払うに値するものである。今のところ衝突して局地的な破壊がもたらされる可能性は1%以上と算定されている。さらに望遠鏡による観測を重ねれば、評価がLevel 0に切り替わる可能性はきわめて高い。遭遇が10年を切っているならば、公共、公共機関が注意するに値する。

ウィキペディア トリノスケールより引用

発見から徐々に衝突確率が上昇で報道される

2024年末の発見から衝突する確率は1.2%、1.5%、そして2月8日報道によりますと、2.2%の衝突確率とされて報道されました。徐々に数値が高くなっています。ただし、今後の観測で0%になる確率は高いと繰り返し書かれています。2.2%の確率といえば相当可能性はあるということですが、今後も0%になったと報道されるまでこの数値は上がり続けるのでしょうか。今後の観測結果に注目です。

2004年にトリノスケール4の発表をされたアポフィス

これまでトリノスケールの値が最も高く発表されたのは、2004年におけるアポフィスの4で、今回の2024 YR4はそれに次ぐ値となっています。アポフィスは2029年に最接近すると言われる小惑星です。その後の観測の結果、現在ではトリノスケール0になっています。

もし衝突の可能性が高まった場合の対策は

軌道修正で衝突回避か

さて、もし今後衝突の可能性が高まり、より危険な状態になった場合はどのような対策をとるのでしょうか。まず会合を開き、その結果人工衛星を衝突させて軌道を変える処置がとられる可能性が高いようです。猶予は後6年10か月、今後の新しい観測結果が待たれます。最終手段に出る前に衝突の可能性がなくなることを祈るばかりですね。

日本に直撃の可能性はあるのか

もし、地球に衝突する場合、日本に落下直撃の可能性があるのか?それはなさそうです。直撃する場所は、東太平洋、南米北部、大西洋、アフリカ、アラビア海、南アジアにまたがると計算されているそうです。(出典:Forebes A Deadly Asteroid May Strike Earth — What To Know

2024 YR4のX公式アカウント

2月24日ほぼ衝突確率はゼロと発表

大方の予想通り、2024YR4の衝突確率がほぼゼロになったと発表がありました。
新発見の小惑星、地球衝突の可能性ほぼゼロに(CNN.co.jpより)
NASAは月に衝突する確率1.7%としているようですが、仮に衝突しても地球に影響はないとのこと。