ボートレース徳山主催者、失格の誤審を認める。一部舟券も異例の払い戻しを検討中。

2025年4月18日

2025年4月18日ボートレース徳山第6レースで誤審発生

全く関係ない5号艇を失格処分に

2025年4月18日、徳山競艇で行われた第6レースにおいて、3号艇が転覆失格となったのですが全く関係のなかった5号艇が妨害で失格となってしまいました。本来は4号艇が3号艇と接触していたのですが、間違われてしまったようです。

5号艇は、3番目の入着順位でした。失格にならなければ3着に5号艇となっていたようです。4番目の入着であった1号艇が繰り上がっての3着として、第6レースは確定しました。2025年4月18日ボートレース徳山第6レース確定

主催者からのお知らせ

こちらは、3号艇転覆直前の様子です。
徳山6レース_転覆直前

ボートレース徳山は、同日ウェブサイトのお知らせにて謝罪文を掲載しました。
2025年4月18日ボートレース徳山第6レース誤審の謝罪文
徳山レース場における失格判定の誤りについて

これによりますと、払戻金相当額の払い戻しなどの対応を検討中とのこと。今後あらためて公式に発表があるようです。

2025年4月18日ボートレース徳山第6レースお客様へのお知らせ
電話投票、インターネット投票で舟券を購入された方は特に何もする必要ないのですが、舟券をレース場・チケットショップで舟券を購入された方は大切に保管してくださいとのこと。すでに破棄されてしまった方もおいでだと思うのですが、このような通知がされております。

5号艇絡みのオッズ

では、5号艇が3着だった場合の払戻金はいくらだったのでしょうか。
3連複2=5=6は13.9倍でした。3連単2-6-5は、64.9倍でした。

競艇の失格判定の早さ

上記の動画、競艇で主催者が失格誤審を認める。ボートレース徳山、失格とされた選手絡みの舟券も払戻を検討。2025年4月18日ボートレース徳山第6レース。見ていただければわかるのですが、競艇の場合はレース中に失格が言い渡されますね。競輪の場合は、全選手がゴールまたは棄権したあとに審議が行われて失格、非失格が決まります。競艇は確定までも早いですよね。これがなければ、今回の誤審も防げたと思います。

ニュース記事

各新聞も、この事件を報道しております。
デイリースポーツ
【ボート】徳山で誤審発生 転覆に絡んでいない選手に妨害判定 払戻金相当額の支払を検討
日刊スポーツ
【ボートレース】誤審が発生…関係のない選手に妨害失格判定下す/徳山
サンケイスポーツ
徳山ボートで誤審 失格判定に誤り

誤審の経緯と今後の対応予定

19日、マクールにて誤審に至った経緯や今後の対応予定の独自取材記事が掲載されました。

2マーク審判員が4号艇と5号艇を見誤った。その後審判長と協議して失格判定、審判長も気づかずといった経緯だそうです。

また、3連単2-6-5と3連複2=5=6の舟券を捨ててしまっていたとしても、防犯カメラの記録から購入時刻、購入窓口、購入した組み合わせ、金額が分かれば購入記録と照らし合わせて払い戻しを受けることができるようです。同じ舟券で3連単2-6-1と2-6-5を購入していたとして、2-6-1の払い戻しを受けていた場合は既に舟券が手元にないことになりますが、この場合でも防犯カメラと購入記録から払い戻しを受けられるということでしょう。

引用元:徳山で大誤審が発生 払戻金相当額の支払いを検討【現地記者の目】

今後の公営競技においての事例として重要に

現在検討中の、5号艇絡みの舟券も的中相当額を払い戻すかどうか。今後、このような誤審が起こった場合にどのような対処をさせるのかを決める重要な事例となりそうです。人が見て判断する以上、今後もこのような誤審がないとも限りません。どのような対処をされるのか、注目です。

損害の賠償を行うことに決定

4月23日に払戻金相当額の損害の賠償をお知らせ

5日後の23日にボートレース公式より、払戻金相当額の損害の賠償をする旨の発表がありました。
ボートレース徳山における失格判定の誤りに関する賠償について(当該投票券をご購入されたお客さまへのお知らせ)

ゴールを3番目に通過した5番絡みの舟券について、損害の賠償金と賠償票数を書かれていました。支払いに関する情報は改めてBOATRACEオフィシャルホームページにて行われるそうです。

4月24日に賠償金のお支払方法についての案内

24日、ボートレース公式より、賠償金の払い戻し方法についての案内が掲載されました。
ボートレース徳山における失格判定の誤りに関する賠償金のお支払方法について

払い戻しは、令和7年5月1日(木)から5月31日(土)の間になるそうです。インターネット投票会員の方には、25日に払い戻しが行われるそうです。これによりますと、舟券の購入方法の違いで払い戻し方法が違うとのことです。

捨ててしまった、ほかの的中分で払い戻しに使ったなどで舟券が手元にない場合とキャッシュレス投票臨時会員の場合でも、記録情報と照らし合わせて払い戻しが受けられる場合があるようです。ここまで覚えているかは、微妙だと思うのですが、あきらめるには早いので、ぜひリンク先を読んでみてください。

誤審を下した審判員への処分

5月2日、日本モーターボート競走会から誤審判定をしてしまった審判員への処分が発表されました。

最大6か月間の審判業務停止処分

今回の誤審は、審判委員長と各審判員との連携が取れていなかったことと、最終的な判定を下す際の確認不足とし、審判長以下6名に最大6か月間の審判業務停止処分を含む懲戒処分が下されました。

山口広樹選手への対応

誤って失格とされてしまった5号艇山口広樹選手は、選手獲得賞金の損害賠償と、級別決定における選手責任事由によらない失格に修正対応したとのことです。
引用:BOAT RACE
徳山レース場における失格判定の誤りに係る審判員の処分等について