ディープフェイクを使ったYoutube詐欺広告を見抜こう
投資詐欺LINEグループへの誘導動画です。2025年7月29日にYoutubeショート動画と、Youtube動画の広告で同じものを見ました。これは、明らかにディープフェイクですね。下の動画が、広告に使われているディープフェイク動画です。
挨拶を横向いてする
冒頭の「こんにちは、テスタです」という、挨拶部分ですが、動画撮影をしている時に冒頭あいさつをするのに横を向いてする日本人はいませんね。正面のカメラに視線を合わせてあいさつをするものです。もうこれだけで、この動画はディープフェイクだとわかりますね。
どこの動画を元動画にしたかはわかりませんが、ディープフェイクで音声を変えていても明らかに不自然ですね。
動画がカットしてあるのに音声は流暢に流れている
動画の途中、明らかにカットしている場面があるのですが、声はそのまま流暢に流れています。こんなことがあるはずがありませんね。数回ありましたので、ここでもおかしいと気づけますね。
誤字、意味不明な読み
方を「ほう」と読むか、「かた」と読むか。機械音声読み上げでは方を「ほう」と読みます。明らかに「かた」だろうと思う所でも「ほう」と読むことが多いです。私も機械音声を使い、「かた」と読んでくれないで平仮名で「かた」と書き直すことが多いです。
これを「ひゃくぱーずるななぱーせんと」と読んでいます。もはや意味不明ですね。
広告主情報
Youtube動画広告の広告主情報は、以下のようにしてみることができます。
PCのブラウザを使用してみる場合です。ここをクリックすると、
広告主は、香港のLovead Limitedであることがわかります。広告主の身元確認はまだ完了していないみたいですね。
サイトを見てみる
では、リンク先のサイトを見てみようと思います。
サイトを見るをクリックすると、詐欺サイトへ移動します。
サイトの作りはシンプルでした。この投資詐欺サイト独特の作りで詐欺と気づいた人もいるかも知れませんね。緑の楕円形部分をクリックすると、LINE追加用QRコードが表示されます。
APCアセットマネジメントアナリストと書かれています。何のことかわかりますか?私はわかりません。この部分は、ランダムに表示されるのか、クリックしたときによっては株式月報研究班と書かれていたり、アイコン画像が文字になっていたりとさまざまです。
また、プライバシーポリシーと一番下に書かれているのですが、ここをクリックしてもLINE追加用QRコードが表示されました。
まとめ
この程度のディープフェイク動画は、素人制作の簡単に見抜ける部類だと思います。投資に興味がない人には、この顔が出てきただけで詐欺だとわかりますね。最初に挙げた不審な点である、正面を向いていない、誤読などを訂正すればかなり巧妙なディープフェイクにはなっていたと思います。今後これらを直したちょっと見抜きにくいディープフェイクが出てくる可能性もあります。その時は、広告主情報を見るようにしてください。そしてサイトの作りですぐ見抜けるようにしておきましょう。