2019夏の香川大会決勝で神業スクイズ成功
第101回全国高校野球香川大会高松商対英明の9回表、英明1点ビハインドの場面で、ランナー1塁3塁のチャンス。カウントは1ボール、2ストライクの場面で、ベンチのサインはスリーバントスクイズを決行と出たようです。
バッターボックスから飛んで、更にバットを投げて投球に当てる
ピッチャーは、ウエスト球を投げたようです。キャッチャーが投球前に内角寄りに構えているので、バッテリー間のサインではなく、ピッチャーの咄嗟の判断ですね。ピッチャーも、非常に良い判断だったでしょうが、それ以上に打者がすごかった。画像の様に、バッターボックスから投球に向かって飛びます。
最後はバットを手から離して放り投げて投球にバットを当てます。これだけでもほとんど有りえないようなプレイですが、その後打球はフェアグランドに転がり、スリーバントスクイズ成功となります。(打者は1塁アウトでした)
この9回最後の攻撃で同点スクイズを決めたのは、英明高2年生の前田 大選手です。もちろんこんな練習はしないでしょうし、甲子園をかけた試合で成功させてしまうというのがすごいですね。そしてもう一人、この動画はテレビ放送のキャプチャではなく、一般の撮影者のようで、これをしっかり撮影した人も凄いと思います。コメント欄によりますと、テレビ放送ではバットが当たった瞬間が画面枠外であり、プロのカメラマンがしっかり捕らえられなかったようです。
もしバットにボール当たらなかったら?
もしも、これがバットに当たらなかった場合、どうなったでしょう?キャッチャーは内角に寄っていましたし、球速は遅くともいきなり外の高い球をうまく捕球して3塁ランナーをアウトにできたか、疑問です。暴投になるか、捕手が捕球できたとしても、ホームスチール成功の形になっていたかも知れませんね。もし、ファールグラウンドにボールが転がれば、スリーバント失敗で打者は三振ですね。2アウト1塁3塁で試合再開です。
スクイズを警戒されて、または今回の様にピッチャーがウエスト球に切り替えてスクイズを外し、それに対して打者が打席から飛んでバットに当てに行こうとしたことは今までも何回も見たことがありますが、本当にバットがボールに当たり、フェアグランドに転がったケースというのは初めて見ました。もちろん私が見たことがないだけで、史上初のケースというわけではないでしょうけれどね。
動画で見る
【(スロー映像あり)2019夏☆香川大会決勝/土壇場の同点スリーバントスクイズ!】2019/07/28英明高2年生・前田 大(丸亀西中)