高知県警南国署の56歳巡査部長の男性警察官が警察署女子トイレを盗撮
2020年9月1日から9月2日にかけて警察署1階女子トイレで盗撮カメラ設置
高知県の南国署内で56歳の男性巡査部長が1階女子トイレに盗撮目的で小型カメラを設置するという事件がありました。カメラは署の職員によって発見され、署員が集まる中犯人の警察官は業者が設置したのかも知れないと証拠を隠すために持ち去ろうとしましたが、その後の調べで容疑を認めているという事です。
何故そんな苦しい言い訳をしてまで持ち去ろうとしたのか、それは恐らくカメラに自分の設置する姿が映っているので、記録媒体を調べられればすぐに自分が犯人だとわかってしまうからと判断した結果なんではないでしょうか。本来防犯目的で売られているカメラです。悪用してもしっかり犯人の姿を映像に捉えるようにできてます。実際この手のカメラ設置型盗撮の多くの場合犯人自身が設置する場面が動画序盤に映っていて証拠になる場合が多いのです。ただ、リモコンやスマホアプリで録画スタートできる無線、wifi対応タイプもありますので、絶対とも言い切れません。
事件のあった高知県の南国警察署
かつての事件でも盗撮に使ったカメラを犯人自身が持ち去ろうとした事例がある
盗撮する目的のカメラを設置していたとして、それが発見されて騒ぎになった場合を考えてみます。自分の犯行がこれから警察の捜査によって容易に分かってしまうと思った時、犯人は警察の捜査前にカメラの証拠映像を消し去ろうとするでしょう。そこで今回の様に「業者の者かも知れない」等と言い訳をして自分でそのカメラを持ち去ろうとします。
かつてもそのような事例は多数ありますが、最も印象に残っているのは2016年9月に埼玉県の中学校であった盗撮事件です。中学校女子更衣室で盗撮カメラ付きスマートフォンが設置されているのを発見されたときに犯人の教諭が言った言い訳です。「学校は俺が守る」といって同僚の制止を振り切ってスマートフォンを破壊した事件です。スマートフォンを破壊したという自分が犯人ですと自供したような行動のオマケつきですね。
警察官不祥事で珍しく実名報道されている
今回の盗撮事件、警察官による盗撮事件は昨今珍しくは無いのですが、珍しいなと思ったのは実名報道されている点です。犯人の巡査部長は実名で報道されました。内部の犯行の場合実名が出ない場合が多いのですが、今回はどうしてでしょうか。今回の盗撮の前にも盗撮を繰り返していたという自供があり、常習性があったようです。この点を重く見たのでしょうか。警察署管内での盗撮は初めての例ではなく、警察官が警察署内で警察官を盗撮して逮捕された初の例ではありません。まさか警察署内で犯罪に巻き込まれるなんて考えにくいですが、どこで狙われているか、絶対安全な場所なんて皆無です。
また男性の皆様も盗撮される立場に立たされることは充分考えられます。男性が男性を盗撮する目的でカメラを設置された事例はたくさんあります。男性の皆さんも被害者となるケースもありえるのです。女性が盗撮加害者になるケースは非常に稀で、女性が女性を動画販売目的で盗撮していた事例は数少ないですがあります。かつてはマニアの中では有名になった鬼姫シリーズという学校盗撮事件もありました。女性が男性を盗撮ってのは、聞いたことないです。