東京テレメッセージ株式会社ページャー(マジックメール)サービス終了でポケットベルの歴史に幕
個人向けの無線呼出サービス、ポケットベル通称ポケベルのサービスが2019年9月30日で完全に終了するそうです。1969年に始まったこのサービス、50年でその役目を完全に終えることとなりました。最後までこのサービスを提供していた東京テレメッセージ株式会社によると、現在の加入者数は1500名を下回っているそうで、20年前には生産中止になっていたようです。2018年現在では、東京、千葉、神奈川、埼玉の1都3県で利用が可能だそうです。
利用者のピークは1996年で、120万件の契約があった模様です。そののち、携帯電話やPHSといった音声通信機器、携帯電話やスマートフォンに取って代わられ、契約解除が増えていったようです。
日本初のポケットベル、B型RC11、1968年製
そもそもポケットベルとは
私も以前、ポケットベルをNTTで契約していたことがありました。1990年ごろのポケットベルで、本体に10桁ほどの数字表示ができるものでした。ポケットベルが鳴ると、本体の液晶ディスプレイに電話番号が表示され、そこに電話をするというものでした。主に外出している人と連絡を取りたいときに、それを知らせる機器として重宝されました。
その後、数字の桁数が増えて、メッセージ表示数が増えたタイプが販売されると、数字の語呂合わせで相手にメッセージを送るという事が流行しました。例えば、「084」ならば「おはよう」と、ポケベルだけで相手に言いたいことを伝えられるようになりました。
この頃から契約に必要な費用も安くなり、高校生ぐらいの年齢になると多くの人が持つアイテムになりました。現代の高校生がスマホを持っているのと同じような感覚で所有しておりました。現在のスマホやSNSが抱える未成年の出会い系サイトで不特定の人と知り合う問題も、すでにこのポケベルの普及で発生しており、社会問題になったりもしておりました。
東京テレメッセージ株式会社
ページャー(マジックメール)サービス終了のお知らせ