私は1990年代、パチンコ店に勤務していました
パチンコ発祥の地といわれる、愛知県。1990年代はそこで暮らしていました。パチンコ店に勤務し、その寮で生活をしていました。当時年齢は20歳代前半。勤務は1店舗だけで5年半しました。パチンコ業界は、最盛期を迎えていました。その時の経験を語ろうと思います。当時勤務していた店の親会社は、ネットで調べたところ、とっくに経営破綻して倒産しているそうです。私がいたのは、最も儲かっていた時なんだなぁ。
今はパチンコをしておりませんので、現代のパチンコには詳しくありません。嫌いになったわけでもないし、誘われればやらないこともないと思いますけどね。
PAQYカード導入、忘れものPAQYカードを頂く悪店員でした
当時のパチンコ店は、脱税の代名詞と言われるほど、脱税が盛んだったらしいです。その為に作られたような、パチンコカード。愛知県ではPAQY(パッキー)カードというカードが導入されました。私が勤務している途中から導入されました。CR機を打つ場合は、このカードの購入が必須でして、現金機でもPAQYカードで遊ぶことができました。パチンコを打つ前に専用の自動販売機でPAQYカードを購入します。券種は、10000円、5000円、2000円、1000円だったかな?忘れちゃいました。
このカード、換金はできませんが、別に購入した日じゃなくても使うことができ、購入したお店じゃなくて、他のお店でも使うことができました。PAQYカードをお客さんが利用すると、PAQYカードの会社と通信されていくら利用したかが分かる仕組みで、脱税できなくしているようでした。
玉を借りる際、カードを入れて、借りたい金額を選択することができます。当時のパチンコ店は等価交換ってお店はなく、私の勤務先も2.5円交換でした。ですから、1000円の玉を借りてそのまま換金しちゃったとすると、600円プラスお菓子が戻ってくることになります。そのため、出来る限り無駄な現金を投資しない為に一気に1000円借りるのではなくて最低限の金額を何度も借りる方が絶対有利です。確か最低は200円の玉貸しだったような、これも覚えてません。
PAQYカードの残高が100円になると、玉を借りることができず、100円玉がこっそりと払い戻されます。その取り忘れの多いこと、この100円玉を全て回収して、勤務時間に1000円にはなったと思います。あとは、ハンドルを固定するために挟み込んである硬貨を回収したり、玉数を数える機械(ジェットカウンター)の下にある皿には、誤って玉と一緒に流してしまった500円玉がちらほら。全部回収して、自分のポケットに入れてました。1日平均3000円ぐらいはこれで現金収入を得てました。
そしてPAQYカードですが、お客さんは最後に返却ボタンを押して持って帰るわけですが、一度大当たりして持ち玉遊戯になるとそれを忘れるのでしょう、忘れたままのカードが結構ありまして、それを全部回収して自分のポケットに。最高金額は10000円のカードですから、結構残高が残っているカードもありました。(ほとんど数百円残っているカードでしたが)
※最も初期のPAQYカード。最高は1万円カードで赤色だったなぁ。
自分で打つパチンコの元手がゼロに
そしてそれらを元手に、自分で他店に打ちに行きます。私の勤務先周辺の店は、他店の店員でも問題なく遊戯させてくれる地域でした。(地域によっては、近辺の店の店員入店お断りになっているようです。)当然元手がゼロなので、負けることがありません。拾ったPAQYカードを使い切って、自腹きったこともありますけどね。
そんな残り金額の少ないPAQYカードを何枚も所持して打っていて、怪しまれないの?と、思われるかも知れませんが、その点は心配無用でした。パチンコ店に、そのための損害はなくて、どんなカードだろうと利益になっているからです。使ったカード金額分、PAQYカードの会社が店に支払うからです。
ゴト師に注意しろと言われるが、偽造カード利用にはうるさく言わない
私の勤務先でも、1年に1度以上はゴト師が現れました。ゴト行為には注意してみておけと言われるのですが、偽造カードの利用にはうるさく注意しろと言われません。(容認していたわけじゃないです)上記の通り、どんなカードを使おうが、店には利益になるだけで損害を受けるのはPAQYカードの会社だからです。私も偽造カードを利用されて機械が異常停止しているのを上司に報告しましたが、エラー解除してオシマイって感じでした。