SNSで個人情報提出必須も、過去の事例からはあり得るのでは?
相次ぐ迷惑動画事件を受けて、河野デジタル相の認識
2023年2月12日のテレビ報道で、河野デジタル相が話した、SNSや動画投稿サイト等のIDを作成する際にマイナンバーカードを示すことによって年齢制限をしっかりと守らせてネットリテラシーを守っていく考えを語っていました。相次ぐ迷惑、犯罪動画投稿抑止のために今回このような発言があったと思います。
動画をアップしなければ、犯罪ではないわけでない
個人の意見ですが、犯罪動画をアップロードすることがいけないのではなく、犯罪行為、迷惑行為がいけないのですよね。まあ、動画の為に犯罪を犯す、迷惑行為をする人にとっては抑止にはある程度効果があるかもしれません。自分の商人欲求を満たされないのならば、犯罪・迷惑行為をしないという人もいると思います。スシローペロペロ事件は本人の供述が正しいのならば、仲間内でのみの承認欲求が欲しかっただけで、世間一般に有名になりたかったわけではないと思うので、もしSNSが無くとも犯罪は行われていたのではないでしょうか。仲間内だけで見られるLINE等のアプリで仲間内だけに見せることは可能でしょう。
ネットで発信者の身分を明かすべきなのか、匿名でも可能にすべきなのか
古くは電話にナンバーディスプレイが無かったときもあり、ナンバーディスプレイで発信元の電話番号が着信もとにわかるようになって、それまで出るまで誰からの電話か分からなかったものがわかるようになりました。インターネットも、情報を発信するならば、その発信元がしっかりと分かるようにすべき、商品の販売サイトならば特定商取引法に基づく表記が必要になりました。現代では、この表記がないようなサイトから誰も買い物をしたいとは思いませんよね。
SNSで日常の出来事、他人に利害を与えないような事を書くのにいちいち身分を明かす必要があるのかといえば、そうとは思いません。個人情報が見られるようになっているのならば、軽々しく情報を公開したり、動画を公開したりすることはなくなるとは思います。ただ現在においてもすぐにマイナンバーカードを利用してそれを行うことが可能かと言われれば、個人情報保護の観点からもまだ時期が早い気もしますね。ナンバーディスプレイの時は、電話番号の先頭に184を付けると表示されないなどの措置も取られましたが、今回強制で個人情報の提出を求めるのであれば、絶対に悪意のある第三者に漏れない必要があるわけですが、現代でも絶対はありませんよね。
1997年途中までは、電話も全てナンバー通知がなかったね
今後も迷惑、犯罪動画投稿が続けば実現されるのではないか
かつては出会い系サイトでも、18歳未満であっても簡単に登録できる時期がありました。しかし未成年が出会い系サイトを利用して犯罪に巻き込まれるケースが余りにも多く、マッチングアプリや出会い系サイトの登録にも年齢認証が必須となり、今や当たり前になっています。まだSNSではここまで犯罪に使われる割合が高くないとは思うのですが、今後もこのような状態だった場合、SNSやYoutubeを日本で使用する場合、マイナンバーカード等を使用しての認証が運営に義務付けられる可能性は無くもないと思います。現在でも携帯電話のキャリアによっては契約した時の情報からSNSを使用できないようにしているなどの処置を行っているようですが、まだそれでも足りていないのが現状のようです。
SNSも、かつての出会い系サイトのように、年齢照会できる身分証明提出必須になる可能性もあるのかもしれない。