中国人なら誰でも知っている、孟姜女の伝説とは
神話の第10話で、孟姜女(もうきょうじょ)の名前が出てきました。中国人ならば誰でも知っている伝説の女性です。しかし、日本ではほとんど知られていない名前と伝説だと思います。万里の長城建設に強制的に駆り出されたイー・シャオチュアンの助けた同じく強制的に長城建設に駆り出されている范さん(范喜良)、見たこともない自分の妻の名前は、孟姜女という名前だと語ったところです。
この時点では夫の范さんがまだ生きているので、妻が自分の死を悲しんで。涙で長城を崩壊させた女だなんて言われても、何のことかさっぱりですよね。
瓜の実から産まれた女性だった
時代は始皇帝の秦の時代ですから今から2200年ほど前です。孟姜女の誕生は、瓜の実の中からという事になっています。日本で果実の中から誕生した話といえば、桃太郎ですね。
ですが、桃太郎が桃の中から産まれたというのは明治時代に教科書に掲載するために置き換えられた話だったはずです。本来の桃太郎は、桃の実を食べたおじいさんとおばあさんが若返り、元おばあさんが出産した子供という話です。教科書に載せるのにはアレなんで、桃から産まれた事に変更されたと聞きます。
さて、孟姜女ですが、孟家と姜家の娘として成長したため、孟と姜の両方の姓を持っているのですね。成長して結婚して3日後、夫は長城建設の為に強制的に労役に駆り出されてしまいます。
子供向け動画で孟姜女の伝説を見てみる
中国語と、簡体字中国語の字幕なので、中国語がわからないと理解できないかも知れませんので、ウィキペディアの説明を参考にご覧ください。
Wikipediaの孟姜女のページ
伝説にはいろいろなバリエーションがあり、この動画では孟姜女が始皇帝に3つの要求をしたあとに海に身投げして入水自殺することになっております。それにしても、ほとんど一緒に過ごした時間がなかった夫の為に冬着を作って自分で労役現場まで行って、夫の死を知るとその涙で長城の城壁を崩してしまうとは、何て献身的な女性なのでしょうか。