「敵は本能寺にあり」主君信長に謀反した明智光秀が2020年大河ドラマで主役に
NHKの大河ドラマ2020年の主役は明智光秀です。今までの大河ドラマでは、主君の織田信長に優秀と認められながらも、本能寺の変直前では他の配下の面前で足蹴りにされていたり、「このキンカ頭が!」と罵声を浴びせられていたりと、見ている方も可哀そうだと思えるような役回りが多かったのですが、主役としてみるとどうなるのか、ちょっと楽しみですね。
光秀の出生地など、半生は良くわかっていない
明智光秀は、生涯の前半部分についての資料が乏しく、実は出生地も美濃国(岐阜県)の説が有力なもののはっきりとは分かっておりません。生年も不詳です。1582年に没しているのですが、享年も不明ですね。使えた主君も足利義昭から織田信長に仕えたところは確かなようですが、その前に斉藤道三、朝倉義景に仕えたという説や13代将軍足利義輝に仕えた説があり、はっきりとはしません。ドラマでも前半生の話しもあるのでしょうけど、どのように作るのでしょうか。多分、斉藤道三、朝倉義景に仕えたという話のほうを採用するのでしょうけどね。
実は山崎の戦いに敗れた後も生きていた説もあり
羽柴秀吉の有名な中国大返しで山崎の戦い(天王山の戦い)で大敗してしまった光秀です。落ち武者狩りで捕まって討たれた説、自害した説があり、ここで没したとされております。しかし、この後も実は名を変えて生き続けたという話は歴史上よくあることですよね。
例えば源義経。平泉で討ち死にせず、蝦夷に渡り、更には大陸へ渡ってジンギスカンになった話。他に羽柴秀頼と真田昌幸が大坂冬の陣で敗れてから九州へ逃げ堕ち、秀頼の子孫が天草四郎時貞という話もありますよね。明智光秀は黒衣の宰相といわれた南光坊天海と同一人物という説もあります。天海は少なくとも100歳までは生きていたことがほぼ確実の、超長寿を全うした人物です。有力な説では、1643年に108歳で没したと言われています。
大河ドラマに出てきた羽柴秀頼や源義経がこの伝説に則って生き延びたという話は採用されていませんから、明智光秀も山崎の合戦で没することになるのでしょうけど、明智光秀もこのような伝説ができるとは、やっぱりここで亡くなってしまうのは惜しい人物という評価があったといえるのでしょうね。