インターネット投票時代ならではの、競輪車券術とは
最近はミッドナイト競輪が好調で、売り上げが回復している競輪だ。ミッドナイト競輪は、インターネット、電話投票専門であり、現地観戦や競輪場で車券購入はできない。そしてこのインターネット投票が、競輪を投資に変えていることをご存じだろうか?
ヒラ開催の鉄板ワイドに710万円(推定)かける
その方法は、固い鉄板レースでワイドに大金を賭ける方法だ。2018年5月23日岐阜競輪を事例にみてみよう。
第8レースのワイド売り上げは、3万9300円
第9レースのワイド売り上げがなんと、720万3100円
第8レースはA級特一般戦、第9レースはガールズ決勝戦である。第9レースのワイド1番人気1-6は1.0倍から1.0倍、つまり的中しても元払いである。この一点におそらく710万円ぐらい賭けたのではないだろうか。
1番車は高木真備選手で、6番車は外国人招待選手、ニュージーランドのナターシャ・ハンセン選手だった。まあこの2名がダントツの力をもっており、誰がどう見てもこの二人のワンツーである。
オッズ1.0倍になぜ大金を賭けるか、それはポイントバック狙いと現金化
結果、このレースでワイド1-6は的中した。仮に710万円賭けて払戻金710万円。一体何の得があるのか?
それには2つの理由が挙げられる。
1.インターネット投票だと、投票額に応じてポイントバックがある。710万円ならば上限いっぱい3%のポイントバックが受けられる。これは的中不的中関係なし。的中すればオッズ1.0倍でもポイントバックで儲けることができる。
2.この時、ウエブマネーというコンビニで買える電子マネーが、10%キャッシュバックキャンペーンやっていた。ウエブマネーを710万円分購入し、その現金化をした。キャッシュバックも現金化されるので、その分儲けることができる
1は、毎回行われているインターネット投票のサービスだが、2はたまたま行われていたキャンペーン。見逃さず、しっかり大量購入して、現金化の機会を伺っていたのだろう。
このレース、いかに2強の争いで1-6は固いとはいえ、競輪には落車も多い。だがガールズケイリンは横の動きがないので落車は男子に比べて少ない。そこもポイントか。それでも、それでもやっぱり競輪、何があるかわからない。恐らくこのケース、100万円弱の利益があったのではないかと思われるが、それにしても大した度胸だ。
競輪場で観戦していた人たちに気づいた人はいただろうか?ワイドの売り上げが3連単並みにあがっているのを。実はこういう理由があるわけだが、それを知っている人はいただろうか。
過去にもある、ワイド異常投票
別にこの日に限ったわけではない、過去にもこの先にも、ワイドの売り上げが異常だった時がある。そしてその1番人気が不的中だったことも。同じ人がやっているとは限らないが、本当にレースを見極める力と度胸が必要な車券戦術と思われる。インターネット投票時代の新しい競輪投資術と言って良いだろう。