2024年にアマチュア無線をする、石川県金沢市の無線の様子は
25年ぶり、アマチュア無線運用復帰予定
1988年ごろの石川県金沢市、アマチュア無線
私は、第4級アマチュア無線の国家試験を受けて、無線従事者免許を受けたのが1987年ごろになります。高校の無線部に入部後、中学の時以来2回目の受験で合格し、すぐにアマチュア無線機を購入しました。当時買った無線機は、スタンダードC-500という無線機で、144Mhzと433Mhz両方を送受信できて、最大空中線電力5Wのハンディー機でした。同時に自宅屋根にグランドプレーンアンテナを設置しました。
これがグランドプレーンアンテナです。144Mhz帯では、石川県金沢市から富山県小矢部市、高岡市等、福井県鯖江市あたりまで交信ができました。当時はハム人口も多く、144Mhz帯のほうが433Mhz帯よりも使用者が多かったと思います。平日でも常時誰かが使用している感じでした。都会では144Mhzで空き周波数を探すのが大変だと聞いてましたが、9エリアの金沢市ではそこまで混雑はしていませんでしたね。
145.00Mhzのメインチャンネルでは、結構CQを聞くこともできましたし、私自身もCQを出していたことがありました。また当時は、アマチュア無線以外の無線、例えばタクシー無線や消防無線、コードレス電話等もアナログ電波だったので、そういった無線も聞くことができました。アマチュア無線以外にもたくさんの無線電波を聞くことができました。
1998年ごろは、2エリアの愛知県で新しくコールサインを取得して7年ぶりぐらいにアマチュア無線に復帰したこともありました。当時は寮住まいでしたので車からアマチュア無線だけでした。愛知県にはそれほど長く住んでいなかったため、5年で閉局しました。
2024年石川県金沢市で無線を聞く
ふとなんとなく、アマチュア無線が気になって、2024年に無線機でアマチュア無線を聞いてみました。ハンディー機に付属のホイップアンテナを付けて受信しました。108Mhzから800Mhz帯まで受信できるのですが、全く電波を受信できませんでした。2日間暇のある限り受信しましたが、これは無線機がいけないのか?とも思えるほど何も受信できないのです。ただ、一般のFMラジオ放送の受信はできました。家の中でホイップアンテナ受信なのでかなり限られた範囲しか受信できないのは明らか。そこで外に出てみたら、やっとアマチュア無線帯で受信でき、本体に問題がないことを確認しました。
そこで上の画像のグランドプレーンアンテナを30年ぶりぐらいに立ててみました。今まで無線局閉局中は横向きにして屋外に置いてました。30年前のグランドプレーンアンテナが正常に動作してくれるかは心配でした。調べたら、グランドプレーンアンテナの寿命は5年から10年ぐらいみたいです。それ以外にも同軸ケーブルも30年前に購入したもので、こちらも経年劣化しているはずですね。
約25年ぶりぐらいの無線の店でコネクタ等を購入してきて、屋根の上にグランドプレーンアンテナを立てて、無線機に接続してみました。結果、少しは受信できる局が増えました。30年たって、全く機能しなくなったわけではないようです。相手局がどこに移動、どこから電波発射をしているかいう場合が多いのですが、やはり30年前にはこの場所でこのくらいの受信感度だったかな?と思うことは否めません。当時のままとはいきませんでした。
YAESUのハンディー機FT-70S購入
今の9エリア、石川県金沢市で144Mhz帯や433Mhz帯でどのくらい楽しめそうかわかったところで、予算は最低の金額で始めたほうがいいなと思いました。非常に安価でも楽しめそうな、ハンディー機、YAESU FT-70Sを購入してみました。
購入後、すぐにこの無線機で開局をするために無線局の免許を獲る準備をしました。
電子申請で無線局開局
現在では無線局の免許申請をインターネットでできます。総務省 電波利用 電子申請・届出システム Liteというサイトからできます。まず申請前にユーザー登録が必要で、ユーザーIDと初期パスワードは郵送ではがきにて送られてくるそうです。これに1週間ほどかかるようです。このはがきが送られてくるまでは、無線局開局の申請はできません。
無線局開局も、上記のハンディー機のように技術適合を受けている機種であっても3週間から4週間後にようやくコールサインが送られてくるようですので、合計1か月はかかりそうですね。最初に無線局を開局できたときは全て手書きでしたが、このくらい時間がかかった覚えはありますね。電子申請になったからと言って、思い立ったらすぐに開局できるわけではないですね。
30年前のハンディー無線機と比べて性能は
30年前に使っていた、スタンダードC-500も、今回購入したYAESU FT-70Dも、144Mhz帯と433Mhz帯FMが使えて最大空中線電力は5Wと全く同じですね。本体の大きさやバッテリーパックの大きさが小さく持ち運びやすくなりましたし、価格も半額以下に抑えられました。30年前のパソコンと現代のパソコンの差ほど、無線機では差がないように思いますね。C-500をもしも現在まで保管していたら、そのまま使っていたと思います。
当時と大きく違うのは、デジタルFMが使えるようになったようです。WIRES-X機能で、インターネットを介して世界の各局とつながることができるようです。
1988年ごろと変わったこと
1988年ごろと比べて電波法の改正もあり変わったこと。
- 電話級アマチュア無線技士から第4級アマチュア無線技士と名称変更
- 周波数帯によっては、10Wから20Wに空中線電力の上限が変更
- ゲストオペレーター制度というものができた。従事者免許があれば、自身に許可されていない無線局を一時的に借りて使えるようになった。
できることは増えたみたいですね。ですが、聞ける無線は1988年ごろを100とすれば、2024年は1ぐらいになったような気もします。私の環境では、アマチュア無線以外に聞けるのは北陸交通の業務無線や特定小電力トランシーバーがたまに聞けるぐらいです。コードレス電話、その中でもアナログ式を使っている家庭なんて今ほとんどないですからね。
無線局の審査が2日で終了
2024年9月9日に新規無線局開設の申請を提出しました。審査に3週間から4週間かかると書いてあるのですが、審査終了までの所要日数は2日間でした。その間に新規開局に必要な2900円を支払いました。審査終了後、免状を郵送希望にしたので返信用封筒を同封した封書を送付すればいいようです。
なんという早さ、昔開局した時にこのスピードで開局出来たらうれしかったでしょう。電子申請でのスピードアップはただものではありません。おそらく昔に比べて申請者が少ないからではというのは言えません。
同軸ケーブル、アンテナ新装予定
さすがに購入して35年(実働4年)のアンテナや同軸ケーブルはもう使えないと、そのうち新装する予定です。今のアンテナでは、付属のホイップアンテナで屋外に出て受信した時よりはマシという程度です。予算は1万5千円ぐらいになるかと思いますが、そのうち買ってこようと思います。送信すると、無線機にダメージがあるかもです。
無線局免許状到着でJF9TDP開局
最速で手続きを済ませた結果、9月19日に免許状が届きました。コールサイン(呼び出し符号)は、JF9TDPです。144Mhzと430Mhz帯FMで、電波を出せるようになりました。自身、3回目のコールサイン取得になります。
9月3日に総務省電波利用申請・届出システムLiteの利用準備を始め、実際開局までにかかった所要日数はたった16日でした。既に従事者免許をお持ちならば、2週間ちょっとで開局できるようですね。開局する地方によって違うと思いますが、局数が少ない9エリアでは現在非常に早くアマチュア無線の再開ができることがわかりました。
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