不正指令電磁的記録作成容疑で川崎市の25歳無職男逮捕
全く知識のない犯人が、一人で作成できた
2024年5月27日、警視庁に逮捕された川崎市の25歳無職男。生成AIを使ってランサムウエアを作成した、不正指令電磁的記録作成容疑です。実際に使用された形跡がないことから、被害はなかったようです。初の生成AI悪用での逮捕となったこの事件、これからも生成AIが犯罪の手助け、悪用されることは増えていくのではないでしょうか。
実際、投資詐欺などでは、生成AIによる投資で儲けるなど、生成AIの知名度を利用しての悪用がありますが、それとは違った生成AIが作成した文章を使っての、既存の犯罪への手助けがされてしまうのかも知れません。
今回逮捕された犯人は、ITについて高いスキルを持っておらずとも、協力者もなし、一人で生成AIだけ使ってウイルスを作成できたそうです。悪用されたのは、有名な生成AIではなく、制作者不明でインターネットに公開されている生成AIらしいです。
身代金要求型ウイルスとは
ランサムウエア。簡単に説明すると、PCやスマホ等に保存されている重要なファイルを使えないようにし、元に戻すために金銭を要求し、支払えば使えるようにできるというウイルスです。生成AIが世に出回る前からありますね。容疑者は、このウイルスを使って楽に金を稼ぐことには興味があったようです。生成AIを使えば作れるのではないかと考えて、作成したようですね。
有名な生成AIでは対策済みだと思う
ChatGPT等、有名なところでは、このような犯罪行為に悪用される点については対策が済んでいると思われます。かつては、爆発物の制作方法なども回答していたようですが、現在ではそのような内容に回答しないようになっているはずです。ただ、今回のように誰が作ったのかもわからないような生成AIではそのような対策は行っていない可能性もあります。敢えて行わないのかも知れません。
生成AIイメージ。本文とは関係ありません。
