Bingで回答した、ChatGPTが大間違いな回答結果を出す
ある競輪選手について尋ねたら、プロフィールを回答も内容は大間違い
会話型AIである、ChatGPTを搭載したマイクロソフトの検索エンジン、Bing(ビーイング)で、競輪選手を人名で検索してChatGPTにも回答してもらいました。ChatGPTは、選手のプロフィールを教えてくれたのですが、これが大間違いな内容だったので、ご覧ください。
検索ボックスが広くなって、AIによる回答が見られるようになったBingです。ただし、AIによる回答をもらう場合は、ブラウザをマイクロソフトエッジを使っている必要があるみたいで、グーグルクロームなどの他のブラウザでBingを開いている場合はEdgeで開くように求められます。
今回検索してみた競輪選手は、千葉の戸ノ下太郎選手です。検索ボックスに、戸ノ下太郎だけ入力して検索しました。そのChatGPTの解答です。
出身、生年月日、年齢、登録番号までは正しいです。ところが、それ以降が全く違います。期別は76期、級はA級3班です。期別をどこから83期と拾ってきたのか不明ですが、S級2班と回答しているのは、もしかして戸ノ下太郎選手の過去在籍された最高級班から拾ってきたのでしょうか。
師匠は、松本勝明さんとされていますが、これも間違い。正解は横木城一元選手です。松本勝明さんは2022年に亡くなられた元競輪選手で、1351勝という通算勝利記録を持つ京都の元選手です。いったいどこで松本勝明さんのお名前を拾ってきたのか不明です。
そして練習仲間は松本勝明さんをはじめ、松本勝也さん、松本勝彦さんと続き、また松本勝明さん。その後11回松本勝明さんのお名前を連続で挙げています。
これについて戸ノ下太郎選手本人にコメントいただきました。
コレはやばい間違いですね、AIだけにこれから学習するんですかね(*≧∀≦*)
と、本人もこの間違いには笑っておられました。このように、まだまだあり得ないような間違いを回答される可能性もあるようですね。他にも得意な競輪場は沼津、千葉と、既に無くなっている競輪場を挙げたりしていました。
昔よく使われていたプログラミング言語でプログラムしてもらったら
次のお題は、「N88basicで、1から100までの和を求めるプログラムを作ってください。」というものです。
N88BASICとは、1981年に発売されたPC-8801に初搭載されたBASIC言語です。現在ではまず使われないプログラミング言語なんですが、敢えてそれでプログラミングしてもらいました。
確かにこれでも1から100までの和を表示してくれますね。しかし、FOR~NEXTを使えばもっと見やすく簡単にプログラムできると思います。どこかのサイトに掲載されていたのをそのまま掲載しているのではないかと疑問を持ったため、今度は1から104までの和を計算するプログラムに変更して聞いてみます。
「N88basicで、1から104までの和を求めるプログラムを作ってください。」で、BingのChatGPTに答えを聞いてみた結果です。
今度はずいぶんと変わりました。まず、1から104までの和を求める方法を説明し、その説明に則ったプログラムを作ってくれました。1から100までの場合は、単に足し算を100回繰り返すプログラムを提示してくれたのに対し、1から104にすると、その考え方、方法を示してから計算してそれを表示するようになりました。
日本史、文永の役で日本の勝因を3つ挙げてもらったら
次は、日本史について聞いてみました。鎌倉時代2度あった元寇の1回目、文永の役(1274年)について、日本の勝因を3つ挙げてもらいました。
「文永の役での日本の勝因を3つ挙げてください」に対する、BingのChatGPTからの回答です。
まず最初に挙がったのが、神風でした。少々昔に教育を受けた人ならば、この要因を一番に挙げるでしょうが、最近の通説ではこれを一番に挙げる人はいないんじゃないかと思います。次に挙げたのが鎌倉武士の勇猛さ。これは最近の通説に則った回答ではないでしょうか。昔は日本の武士は一騎打ちを重んじて戦ったと習ったのですが、最近では覆されていますよね。そして3番目に挙がったのが高麗の船の不備ですね。これも最近の通説に則っている回答だと思います。騎馬隊主体のモンゴル軍は、船のせいで馬の輸送が全然うまくいかなかったという話もありますし、これはなかなか良い回答ができているのではないでしょうか。
MicrosoftのBing検索に会話型AIのChatGPTが搭載されたが、間違いだらけの回答をした。競輪選手の有馬雄二選手について調べたら、こうなりました。