大人目線で見るアニメ一休さん第2話まんじゅうとねずみ

2019年1月8日

一休の母、伊代の局は楠木家出身

第2話の後半に入るところで、将軍足利義満公が初出演。蜷川新右衛門伊代の局の様子を自ら探ってこいと命令します。新右衛門さんの心中に、「いくら伊代の局様が義満公と戦った楠木家のお方とはいえ」という言葉が出てきます。足利家は北朝方につき、楠木家のほとんどが南朝方についておりました。

まだ南北朝時代から統一されて間もない時代、南朝方の残党がいつまた足利家に対して兵を興し、戦いを仕掛けてきてもおかしくない時代です。南朝方の残党も、その機会を伺っておりました。

足利義満

義満公は一休さんが幕府にに対して挙兵することを警戒していた

大人になって一休さんを見ればわかるのですが、義満公は一休さんは南朝方の天皇の子であるから、現在は出家していても還俗して南朝方の総大将として幕府に対して挙兵してくることを心配しているということで、不穏な動きがないか、一休さんと伊代の局を監視させているわけですね。これをアニメだけの説明で理解しろというのはかなり無理があるように思えるのですが、いかがでしょうか。

できればその火種を絶つべく、義満公は一休さんを亡きものにしたかったのでしょうが、何の名分もなく処刑するわけにはいかないので、大義名分を手に入れる機会を伺っていたのでしょう。


【公式】一休さん 第2話「まんじゅうとねずみ」