ディープフェイク作成に興味を持つ人が増える?アダルト動画公開で初の逮捕者

2020年10月3日

AI技術で動画の人物顔を他人に入れ替える

アダルト動画のAV女優の顔を女性芸能人等に入れ替えて公開し、初の逮捕

アダルトディープフェイク動画作成、公開、販売で、初の逮捕者が2020年10月2日までに出ました。逮捕されたのは熊本県の大学生と、兵庫県のシステムエンジニアです。大学生は、有料サイトを開設しての販売で、金銭目的だったようで、システムエンジニアは、自分の技術を認めて欲しかったという事だそうです。これって一体何?初めて聞いたという方もたくさんいらっしゃるでしょう。ディープフェイクとは、動画の人物の顔を全く他人の人物の顔に入れ替えて、表情までも自然に動く動画のことです。今回の逮捕容疑は、著作権法違反と、名誉棄損だそうです。被害に遭った芸能人は200名を超えるようです。

ブロードバンド前史、ナローバンドでまだインターネット回線速度が遅い時代には静止画像をアドビ社のフォトショップ等の画像加工ソフトを利用して、画像の人物の顔をアイドルの顔に入れ替えて自然に見える様加工する技術、いわゆるアイコラ(アイドルコラージュ)というものがありました。こちらでも、逮捕者が出ていました。この動画バージョンにあたるものと言っても良いでしょうか。もちろん1枚の画像を加工するのと動画と言う1秒間表示でも静止画30ファイルもしくは60ファイル等必要になるものではいろいろ違いがありますけどね。

アダルトだけではない、ディープフェイク動画の脅威

よくあるのは、トランプ大統領とか、世界的に有名な企業のCEOの演説動画などで、言ってもいない事を言っているように見せかけた偽動画です。本人が自然な表情で演説しているように見せかけたディープフェイクなどは、Youtubeでも見かけることがあります。Youtubeでディープフェイクを検索すると沢山のディープフェイク動画を見ることができます。動画を作成しても個人で楽しむだけならば問題もないのですが、インターネットで公開したりする時は、法に触れたり問題になったりしないか注意が必要です。

今回の逮捕によって自分もディープフェイク動画を作成したいと思う人も増えそう

盗撮とかもそうですが、ニュースになると今までそんなことは知らなかった人にも知れ渡るわけでして、自分でもやってみたいと思われる方も多くいるのではないかと思います。ディープフェイクを作成、個人で楽しむ分には問題ないので盗撮の様に真似したら違法行為、逮捕ということは無くて良いのですが、では未経験者でも自分でディープフェイクを作成することができるのかについて触れたいと思います。

ディープフェイクの作成のためのフリーソフト、作成方法の解説サイトなどは、検索すれば簡単に見つかる事でしょう。また、有料ですがクラウド技術を利用してクラウド上でディープフェイク動画を作成してくれるサービスを行っているサイトもあります。興味がありましたら、下の画像をクリックするとサイトDeepfakes web βに移動します。このサイトを私は利用したことがなく、外部サイトについての質問はご容赦ください。また、責任もとれませんのでご理解願います。

ディープフェイクを作成してくれるサイト
Youtube動画 [Version 2] Deepfakes Webを使って簡単にディープフェイク動画を作成する方法より

ご自身のパソコンでディープフェイク動画を作成することもできます。ただし、高性能なパソコンは必須です。それと技術も必要なようで、理想の動画を作成することは難しいようですね。ある程度妥協してみるか、時間をかけてスキルアップしていくかになりそうです。そこまでいかなくとも、スマホのアプリでは静止画像の表情を変えるアプリ等もあります。自分の好きなように、しかも元の人物のイメージを崩さずいろいろな表情を作り出せて人気になっています。

何かしらの余興に動画作成しようというよりは、やっぱりお気に入りのアダルト動画の女優を他の女性の顔に変えて楽しんでみたい・・・なんて考えられて、作成を志す人は多いでしょうが、作成までの道のりは険しそうです。そしてもし、作品が完成しても名誉棄損や著作権法違反などの違法行為はなさらぬよう、お願いいたします。