プロ野球で野手が投手として登板、2021年からMLBでは規制される

2020年9月15日

大差のついた試合で投手登録ではない野手登録選手がマウンドにあがった試合

ごく最近では2020年8月6日の巨人対阪神戦の増田大輝選手

勝負の決着がほぼついたワンサイドゲームで、本来投手ではない選手がマウンドに上がり、投手をすることが過去何度か日本プロ野球でもありました。最近では、増田大輝選手が投手として1イニングを投げ切りました。これは、リリーフ投手を休ませるためとか、ファンサービスの一環とか、いろいろ理由があります。また、人によっては論外な絶対に行ってはいけない事と意見される方もおいでます。確かに、8回まで10点差がついているワンサイドゲームでも9回に逆転、同点に追いついた試合も過去にはありますし、勝負は終わるまで分からないのが野球ですから一理あります。9回の逆転を信じて残っているファンも、8回をゼロに抑えて次の回の攻撃に期待して最後まで残っているわけですから、少しでもその逆転を難しくする采配をするべきではないという意見も分かります。

日本プロ野球とMLB日本人野手が投手として登板した試合まとめ動画

巨人の増田大輝(対阪神タイガース)、西武のデストラーデ(対オリックス)、阪神の新庄剛志(対巨人)、オールスターゲームパリーグのイチロー(対セリーグ高津臣吾)、マーリンズイチロー、アストロズ青木宣親選手が登板したまとめ動画です。


【賛否両論】野手登板まとめ

阪神の新庄選手は、二刀流に挑むという話題もあったと記憶しており、そのテスト登板だったような。オリックスのイチロー選手の時は、巨人の松井が打順でしたが、野村監督が代打で高津投手を送りました。2球目には141キロのストレートを記録して、最後はショートゴロで試合終了の1人限定の登板でした。野村監督は例えオールスターゲームでも真剣勝負だから、野手を登板させることに否定的で、試合後に起こっていた記憶があります。阪神の新庄選手が投手としてマウンドに上がっている動画も野村監督ですね。

MLBでは2019年に野手が投手を務めた試合が何と90試合もあった

メジャーリーグでは昨年90試合に野手が投手としてマウンドに上がった試合があったそうです。もうこれは、中継ぎ投手を休ませる戦略の一つになっていると言っても過言ではないのではないのでしょうか。かつて、投手分業制(先発・中継ぎ・抑え)ができたような感覚で、これからは当たり前のように野手が投手となる試合が増えていくのでしょうか。実はそうでもないようです。

この事態を受けて、MLBでは2020年からこの野手の登板に規制ができる予定でした。ですが、コロナの影響で来年2021年からの実施に延期されている規制があります。

  • 野手の登板は6点差以上のゲームか延長戦のみ
  • 二刀流の登録

マリナーズのイチローが登板
マリナーズイチローがメジャーで初登板

ではパリーグで投手が打席に立つのは可能か?

パリーグでは、指名打者制を採用されているので、投手の代わりに打つ専門の選手が試合に出場します。指名打者(DH)は投手の代わりになれるだけで、例えばキャッチャーの代わりに指名打者を登録して投手には打たせるといった使い方はできません。また、指名打者を使用せず、投手を打順に組み込むことは可能です。一度でも投手を打席に立たせた試合はこの後指名打者を置くことはできなくなります。過去、指名打者を置かず投手を打席に立たせた試合はあります。既にパリーグ優勝が決定した後、日本シリーズを想定して、投手を打順に組み込んだことがありました。